6/11(月) 晴 
細江さんは普通に学校に来てます。
休み時間にも田村さんが何度もやってきて細江さんが一人きりにならないようにしてました。
二人とも私を睨んでます。私を狙ってるんでしょうか。
まだ返り討ちの体制は整ったまま。
大丈夫。

6/12(火) 晴 
もう細江さんを下僕として扱えなくなりました。
放課後はすぐに蛆虫田村さんに連れて行かれるからです。
みんながいる前でビシビシやっても構わないんだけど
あまりそんな気分にはなりませんでした。

6/13(水) 曇 
細江さんの首に刺さる予定だったカッターの刃。
赤く染まったらさぞ綺麗に光ることでしょう。
だけどまだ血を吸ったことがない。ポケットの中でチキチキ音を立ててるだけ。
元下僕と蛆虫さんは私と目さえ合わせようとしなくなりました。
私は一人でカッターの刃を眺めてる。

6/14(木) 雨
あの二人は前以上に私を警戒して全く近づいてきません。
せっかくの迎撃準備も無駄になってしまいそうです。
こっちから攻めるべき。でもまた手が止まってしまったら・・?

6/15(金) 雨 
どうも私は自信を失ってるような気がします。
細江さんを刺せなかった。それが妙に引っかかる。
処刑のできない処刑人・・・・・。
このままではいけません。

6/17(土) 曇 
一日中自分に言い聞かせてました。
私は処刑人。私は処刑人。私は処刑人。
処刑とは殺すこと。殺してこその処刑人。私がその処刑人。
私は間違いなく処刑人。のはず。

6/16(土) 曇 
一日中自分に言い聞かせてました。
私は処刑人。私は処刑人。私は処刑人。
処刑とは殺すこと。殺してこその処刑人。私がその処刑人。
私は間違いなく処刑人。のはず。

6/17(日) 晴 
私が処刑人であることあることを実証しなければなりません。
とにかく誰かを処刑する。姿の見える人。そして、確実に殺せる人。
岡部先生や牧原さんのように雲隠れしてなくて、下僕みたいに抵抗しない人。
田村さん。この人がいいわ。

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