希望世界 オレの日記

第八週「連結」


2月7日(月) 晴
弟の意識は回復していた。頭の方はもう大丈夫らしかった。
ただ、階段から変な角度で転んでしまった為に、足の骨を折ったようだ。
今はギブス姿でベットに寝そべってる。ひ弱なヤツだ。
女の人に声をかけられたらしい。相手から「ロムマニアさん?」と言ってきたそうだ。
素直に頷いた。俺が「ロムマニアと名乗れ。」と言ったからだ。
「とりあえず、どっかで落ち着きましょう。」と言って女は歩き始めた。
わけがわからないけどとりあえず着いて行くしかないのか、と思って後を追った。
改札前の階段を下りようとした時、突然誰かに強く押された。
受け身も取れないまま転げ落ちる。頭を強く打ち、足も変な形に曲がった。
そのまま意識不明。今日の朝方まで目が覚めなかった。
弟の話、は何の足しにもならなかった。
ホント使えないヤツだ。女は知らない人だと言うし、誰に押されたのかもわからない。
足をギブス越しにブっ叩いておいた。苦悶の表情を浮かべながら喜んでいた。

「希望の世界」の掲示板にROMマニアを登場させた。
「てめぇ風見。俺の弟が怪我したぞ。あの女は誰だ。お前、あの女を知ってるのか?グルなのか?
しかもあのメモにあったページ行けねぇ。どうゆう事だ。
お前一人の仕業じゃないんだろ?お前等何がしてぇんだ。sakkyが風見ってってってどうゆう事だ!」
キーボードを叩くのに異様に力が入った。ナメやがって。
お前等、絶対潰してヤル。


2月8日(火) 雪
「希望の世界」の掲示板にまた「a」で埋まり始めた。
だが今日は少し違う。風見の反応が早く見たくて、夜を待たずにネットに繋いでた。
掲示板の「a」は連続投稿だ。今日のいつ頃から始めたのか確かめてやろうと
ページを遡っていくと、「a」に挟まれて一つだけマトモな発言があった。
それがまた、実によくわからない。

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「ごめんなさい」
投稿者:ボレロ
投稿日:02月08日(火)15時58分46秒

sakkyごめんなさい
カノンごめんなさい
もう二度と勝手な真似はしません
もう二度と逃がしません
僕反省してます
お願いします許して下さい
本当にごめんなさい
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更新ボタンを押したらまた「a」が増えて、「ボレロ」の発言は流れていった。
誰だコイツは。これまでROMってきた中でもこんなヤツは知らない。
俺の発言は「a」で流されてしまってるが・・・・・・それを受けての発言なのか?
風見や、弟を突き飛ばしたヤツや、例の女。こいつらと関係有るのか?
「ボレロ」は謝ってる。何に?sakkyと、「カノン」ってヤツに対してだ。何だこれは。
「なぁ風見。ボレロって誰だよ。」
そう書き込んで置いた。益々意味不明なことが増えていく。
しかし俺の発言も明日になれば「a」で流されてしまうのか・・・・
そこまで考えると俺はキーボードをブッ叩いた。畜生。そうゆう事か!
「a」はただ単に狂ってるだけだと思ってた。違う。これは、そうじゃない。
発言を流してやがるんだ。今日はたまたま「ボレロ」の発言を見れたが、いつもなら見れない。
流されていまうから。「a」に。やられた!俺に、他の奴の発言を見せないつもりだったんだ。
風見がsakkyを騙って会話した時は何も流れなかったが・・・間違いない。「a」は風見だ。
都合の悪い発言は流し、俺に見てもらう時は流さない。そうだろ?
弟がいないから誰も殴れない。拳に力を込めるだけで、怒りは溜まるばかりだ。
不愉快極まりねぇ。


2月9日(水) 曇
掲示板を張ってると「a」の合間にsakkyが書き込んできた。
「ROMマニアさんメール頂戴!HPの方からお願い。」
すぐに「a」の中に埋もれていった。
なんだよ風見。お前、自分の発言流して楽しいか?まったく意味不明なヤツだ。
あの発言も俺が見なかったら意味無いじゃねぇかよ。
しかもあの発言の意味は・・?
風見。あのまま消えたかと思ったら、メールを欲しがるとはな。
ご要望通り、「希望の世界」HPに記載されてるメアドから送ってやった。
「何がメールくれだこの野郎。自分から消えたクセによ。風見、お前は何がしたいんだ?
杉崎はお前が殺したのか?荒木もお前が燃やしたのか?もしや、奥田もお前が?
答えろ。ウチの学校に恨みでもあんのかよ。てめぇは、何を、望んでるんだ。」
書くメールにも力がこもった。昔の事を思い出していた。
殴りたい衝動に駆られたが、弟はまだ入院中だ。
杉崎も死んだ。荒木も燃やされた。奥田も死んだ。虫は・・・自殺か。
奴等の死は全て風見に絡んでるのか?いやそんな事はどうでもいい。
今一番頭にキテるのはそんな事じゃない。
何がどうなってるのか考えるのはもうやめた。荒木にしろ黒装束にしろボレロにしろ頭が痛くなるだけだ。
そんな事より、今はもっと重大な問題があるんだ。
日が経つごとに、この重みは増してくる。我慢できずに壁を殴る。堅い感触。
ドアを蹴っても同じだ。畜生。何を蹴り、何を殴っても、奴等は声を上げない。
許せねぇ。「希望の世界」に巻き込まれたおかげで、風見のせいで、これは風見のせいだ。
俺の玩具を、返せ。
頭を打ったせいで、そんな簡単には退院できないらしい。
家になきゃ困るんだよ。殴りたいときになきゃ困るんだよ。荒木の夢だって好きな時に見れるワケじゃねぇんだ。
俺の快楽を奪いやがって。虫はイイ声で鳴いてくれた。荒木の目もイイ。渡部は意外とツマラナかった。
あいつらは次々と俺から消えていった。玩具をくれる奥田もいない。
そこで辿り着いた、最高の作品。こんなに身近にあったなんて。
それが、今、無い。風見のせいで。許せない。許せねぇ。
許せネェ。


2月10日(木) 晴
メールの返信は一行だけだった。
「明日の昼11時に学校のパソコンルームにて。」
なんだそりゃ。お前、明日は休日だろ。
と思ったが、むしろ風見にとってはそっちの方が都合がいいんだろう。
ウチの学校は休日でもパソコンルームは解放してるしな。
平日だったら制服着てなきゃ怪しまれるし、仮に着てても風見のあの顔じゃすぐバレるだろう。
そうなると、休日ってのはイイ選択だな。
学習がなんたらとか大層な名目つけてあの教室あけているが、たまにパソコン持ってないヤツが
暇つぶしに来るくらいだ。人目は、圧倒的に少ない。明日は俺等だけってのもあり得る。
「いいだろう。行ってやる。」
それだけ書いて送っておいた。
掲示板の「a」を見てるとまたイライラしてきた。とうとう我慢できず、夕方だったが弟の見舞いに行った。

面会はなんとか(身内ってことで無理矢理)できた。だが弟のその姿に驚いた。
あいつ、勉強してやがった。聞くと「3月の受験まであんま日が無いから。」とかぬかしやがった。
ギブスはまだ取れネェらしい。しかも頭の検査まである。
ここで勉強しなきゃダメって事か。よくやるぜ。俺も受験生なんだぜ?
それを言うと「兄貴は浪人するつもりなんでしょ?」と返してきた。
もちろんさ。だから、風見なんかの相手をしてられるのさ。
「ねぇ兄貴。」と話しかけてきた。ナンだ、と答えた。
「俺を突き落としたのってさぁ。やっぱ風見なの?」
そうだ。風見がお前を突き落としたんだよ。そう答えると、弟は「なんで・・・。」と呟いた。
俺は言ってやった。「お前、アイツに嫌われてるんだよ。」
顔を歪めて喜んでいた。思わず撫でたくなったが我慢した。
ここは我慢。明日の風見の為に取っておこう。風見、思う存分撫でてやるさ。
お前が新しい玩具になるのも、悪くない。


2月11日(金) 曇
約束通りの時間に学校に行った。
予想通り人気が少ない。勝手に入るにしても守衛室の前で学生証を見せないと入れてくれない。
・・・この時点で、俺は何か勘違いしてる事に気がついた。
そうだ。ウチは学校休みの日は学生証見せなきゃ入れないんだった。
・・・てことは、風見はアウトだよな。どう考えても。
じゃあ、誰が来るんだ?

パソコンルームに入ると誰もいなかった。
一台だけ起動してるパソコンがあった。近づいてみる。ため息が出た。
「希望の世界」が表示されている・・・・。
間違いない。sakkyは、もう来ている。が、見あたらない。
誰もいない教室に鈍い光を放つパソコン。それに近づく俺の足音が妙に響いた気がした。
パソコンの前に座る。これは・・・「希望の世界」の掲示板か。
マウスを握って何か操作しようとすると、掲示板に書かれてる文字が目に入った。
新たに一行だけ投稿されてる。投稿者は、「sakky」
「待ってましたよ。」
体中に緊張が走った。来てる事はわかってるつもりなのに、こうして文字だけ書かれると・・。
嫌な気分だ。マウスをデスクに叩きつける。畜生。誰なんだよ。
叫ぼうと思った瞬間、背後でカーテンが擦れる音が聞こえた。
振り向くより早く、そいつは声を上げた。
「なんで・・・川口君が・・・。」
俺は振り向いた。カーテンの影から出てきたそいつは・・。思わずそいつの名前を口に出してしまった。
「渡部!」
俺も戸惑っていたが、渡部も戸惑っていた。お互い想像もしなかった相手が出てきた。
虫の呪いを急に思い出した。渡部も、あの呪いを受ける可能性のある人間だ。
渡部が、sakky。これが意味する事は何だ?
「じゃぁあのROMマニアは・・・弟って・・・川口君の弟だったの?」
頷いた。そしてこの言葉で理解した。弟と一緒にいた女は・・・渡部だ。
「俺が本当のROMマニアだ。弟はあの場に立たせただけで、俺は別の場所に居た。」
「別の場所って・・?」
「風見ってヤツと一緒だった。俺は・・・そいつがsakkyだと思ってた・・・。」
「風見君が・・・なんであの子が・・・。」
「あいつの事、知ってるのか?」
「一応ね。あ、でもある意味風見君がsakkyってのは合ってるよ。私と風見君が、sakkyとなる権利を持ってる。」
「なんだよそりゃ。」
「そんな事より・・・。」
渡部はキっと俺を睨んだ。虐められてた頃の目じゃない。もっと・・・良い目になってる。
「なんで、川口君が『希望の世界』に関わってるの?」
そこから俺達は、実に長い話をした。

正直、今でもあまりうまく整理できてない。
渡部とは協力することになった。だが俺は見逃さなかった。
あいつ、俺と話してる時ずっと震えてやがった。俺の話、信じてないのか?
違うな。あの震えはもっとこう・・・思い出した。渡部が虐められてた頃、よく見た震えだ。
そうか。気張ってはいたが、本当は怖かったんだ。得体の知れないROMマニア。急に出てきた俺。
平然受け止められる方がおかしい。
怖いのに平然を装っていた渡部・・・。おおおお。

掲示板には新たに書き込みが加わっていた。
もう「a」は無かった。代わりにあったのは・・・例の「ボレロ」のカキコで見た名前の奴だ。

********
「仕方ない」
投稿者:カノン
投稿日:02月11日(金)15時12分38秒

学校じゃ手は出せないですね。
********

これが、俺達の敵か。渡部も俺も、こいつらに翻弄されている。
渡部曰く「もうワケがわからない。」俺もワケガワカラナイ。
ただ、最近奴等の姿が見えてきた。書き込みしにろ。オフ会にしろ・・。
オナと同じだ。溜めれば溜めるほど、快楽は増していく。
ああ、早く奴等にあいたい。


2月12日(土) 曇
その電話は夕方に来た。
電話を取るのはいつも弟の仕事だ。親は両方とも夜まで帰ってこない。
弟がいない今、俺が取るしかなかった。煩わしい。
ほっとくといつまでも鳴っていた。仕方ないので、観念して受話器を取った。
「もしもし。」
その声を聞いて、受話器を持つ手に力が入った。
この声は忘れようがなかった。耳に残り、いつまでも消えなかったあの声だ。
「風見か。」
相手は少し間を置いてから答えてきた。
「・・・・風見です。よく分かりましたね。」
お前の声は忘れネェさ。俺も、お前と話がしたかった。切るなよ。
「切りませんよ。僕も川口さんに聞きたいことがあって電話したんですから。」
イイ度胸だ。で、何の用だ。
「・・・・・首尾は、どうでした?」
何もかもお見通しってワケか。けど・・・無駄だ。俺達はもう、会っちまったんだから。
渡部と会ったぜ。そう言ってやった。
「やっぱり。で、何処まで知ったんですか?」
フン。そいつは言えネェなぁ。
しばらく沈黙が続いた。受話器越しに風見のため息が聞こえてきた。
「こっちは大失敗です。まさか、弟さんを・・・あいつを、あの場に置いておくなんて。・・・予測できませんでした。」
そうか。良かったな。アレは俺の気まぐれでね・・・。で、成功するとどうなったんだ?
「あのまま終わりですよ。適当なアドレスを残して、謎だらけのままサヨウナラ。」
それも弟のおかげで失敗に終わったんだな。
「そうです。ROMマニアは、ちゃんとこっちで用意しておいたのに。先を越されてしまいましたよ。」
これを聞いて、ボレロの「ごめんなさい」を思い出した。そして「勝手な真似をして」、だ。
一瞬のウチに頭をフル回転させて、そこら辺の辻褄を合わせてみた。
「まさか、弟を突き飛ばしたのは『ボレロ』か!?」
「ご名答。」
即答だった。「みんなからひんしゅく買ってたでしょ?ちゃんと決めてあったターゲットをやれば良かったのに・・・。」
「荒木の次は、渡部ってワケか。放火は成功したのになぁ。」
舌打ちが聞こえた。長い沈黙があった。
「やっぱり・・・全面対決しかないか・・・。」
俺はしばらく無言だった。そして一言、やってやんぜ、と言った。
風見は決めたようだ。気配でわかった。
「わかりました。では、僕達の存在を教えましょう。今から言いますからメモして下さい。」
そのアドレスをすぐにメモった。このページに、俺達の敵がいる・・。
「以前、『僕がsakkyだ』と言いましたよね。そこに行けばその意味もわかりますよ。」
ちょっと間を置いてから、続けた。
「僕はそこで、sakkyとしてお待ちしてます。どんな風に戦いを挑んでくるのか楽しみですよ・・・。」
ここで、電話は切られた。

メモったアドレス、今度はちゃんと有効だった。
そこに、sakkyと、奴等が居た。
・・・・・「sakkyを守る会」


2月13日(日) 塵
病院で弟は相変わらず勉強をしていた。
その姿を見ると俺も受験生であったコトを思い出す。もう、どうでもイイ事だ。
受験の頃には退院できるかもしれないと喜んでいた。
持ち込んでる教科書を一つ取り上げて読んでみた。色々線が引いてある。
駄目だな。お前はそんな事で喜んじゃいけない。
お前にはもっと楽しい事があるだろ?
読んでる教科書を取り上げ、ビリビリと破いた。
涙を流して喜んでくれた。
ギブスを叩く。イイ声で鳴く。そうだ。これだよ。この声が聞きたかったんだ。
しばらくお前の相手をしてやれない。今日は一応の聞き納めだ。
今度からは風見に鳴いてもらう事にする。今はまだ捕まえてないが、いずれ必ず、鳴かせる。
それまでは溜めることにした。その方が、なぁ?
我慢し続けて、やっと辿り着いて聞く悲鳴。・・・震えるぜ。
弟の鳴き声も名残惜しく、まだしばらく叩いてた。
するといきなり横から声がかかってきた。
「ちょっとアンタ。」
隣のババアだった。弟の隣のベットにいるガキの母親だろう。
何ですか、と答えた。
「病人虐めてんじゃないわよ。その子、嫌がってるじゃない。」
何を言ってるんだ。失礼な。こいつはこんなに喜んでるじゃないか。
別に虐めてないですよ、言ってやった。
「虐めてるじゃない!泣いちゃってまぁ、かわいそうにねぇ。」
泣いて喜んでるんだろ?何でそれがわからない。
虐めてなんかないよなぁ?と弟に聞いた。
笑顔でコクっと頷いた。ほら見ろ。こいつも、嬉しいんだよ。
「脅しながら言ったって・・・・。アナタもそんな、無理に笑わなくていいのよ?」
いいんです、と弟は答えた。そうさ。いつもやってる事だもんなぁ。
お前はいつも、俺の言うことを聞いてくれる。俺の機嫌を取ってくれる。俺の好意に、答えてくれる。
お互い楽しんでるんだ。何の問題もナイ。問題、ナシだ。
ババアはまだ何か言いたそうだったので椅子を蹴り上げてみた。
何も言わなくなった。

「sakkyを守る会」
改めて見たところ、sakkyが中心となってメンバーが囲ってる、みたいな感じだった。
メンバーは、カノン。ボレロ。ラカンパネラ。ワルキューレ。エア。トロイメライ。
・・・こんなに居たのか。こいつら全員、ROMってやがった。
以前風見は「ROMは最後までROMるべきだ。」と言ってたな。
その通りだった。カキコをしちゃいけない。存在を、知らせてはいけない。
こいつらは最後まで隠し通した。そのおかげで、俺達はワケがわからずあたふたしてただけだった。
けどな。もう隠し通せないぜ。お前等の守ってる「sakky」が俺を招待してくれたんだ。
哀れな奴等め。「希望の世界」の「sakky」は渡部。「sakkyを守る会」の「sakky」は風見。
それも気付かすに、健気に守ってやがる。
「希望の世界」には幾つかの鎖が絡まってる。「sakkyを守る会」に伸びていたり、虫の呪いにも・・・。
それらが全て繋った。俺と渡部が連結し、「希望の世界」と「sakkyを守る会」にも連結した。
もう、外れない。外さない。

さて、俺はまたROMに戻るとするか。
存在を消して、忍び寄らなきゃな。会員の奴等は俺の存在は知るだろうが、姿を知らない。
これがROMの醍醐味だ。ツラが割れてなきゃ、やりようはいくらでもある。
風見は恐らく俺が来る事を会員に伝えるだろう。
「希望の世界」はどう見るか。そこからまず考え直さなきゃな。
騙し合いが始まる。これからは、何も信じられなくなる。
全て壊す。せめて、イイ声で鳴いてクレ。

宣戦布告をしてやろう。「希望の世界」の掲示板に。ROMってる会員共。しっかり見とけ。
これを書き込んだらROMに復帰だ。
「おまえら、皆殺しな。」
ROMマニアで書こうとしたが、少し面白い名前を思いついた。
お前もこーゆーの好きだったよな?人を、陥れるのが。俺が、代わりにやってやるよ。
その名前で書き込んだ。
ハンドルネーム、ROMマニア改め・・・・・・・

「奥田の遺志を継ぐモノ」


第1部<追撃編>
 第3章「塊」
 第9週「下僕」