第15週「審判」

12月4日 月ようび くもり
こんしゅうのおわりにしゅづつがあります。
しっぱいしたらぼくの人生もそのままおわります。
せいこうしてもぶじですむかわかりません。
ぜつぼうです。

12月5日 火ようび はれ
ぼくがこんなにくるしんでるのに。みんなわらうばかりです。
そのこころづかいがかえってぼくをきづつけます。
きをつかわないでください。ダメならダメとはっきり言ってください。
それでもみんなは言います。大丈夫、きっとうまくいくから。
うそつき。

12月6日 水ようび はれ
おなかのいたみはいよいよはげしくなってきました。
さいしょのころはがまんできるていどだったけど、もうげんかいです。
しゅじゅつのまえにしんでしまうかもしれません。
ぎゅっとまくらをだきしめて、ぼくはひとりでなきました。
しにたくないです。

12月7日 木ようび くもり
どんあにあがいてもしぬのはとめられそうにありません。
村上さんに「がんばるのよ。あとでちゃんとたのしいことがあるから。」とはげまされました。
みんなにあいたい。たのしいことはいまひつようです。
おじさんのへんなこうどうもいまではとてもたのしいおもいでなんです。
もうにどとあえないなんて

12月8日 金ようび はれ
もうダメです。いたみにたえられません。
かみさま。ぼくはわるいこでしょうか。だからこんな目にあうんでしょうか。
そうだ。ばちがあたったんだ。おじさんとあそんでてちゃんとべんきょうしなかったから。
しぬのはじぶんのせいなんだ。
わるいのはぼくなんだ。
ああ・・

12月9日 土ようび ハレ
かみさまごめんなさい。ぼくがわるかったです。はんせいしてます。
だからおねがい。あしたのしゅじゅつをせいこうさせてください。
ぼくをころさないで。

12月10日 日ようび いいてんき
これからしゅじゅつにいってきます。かみさまのさばきをうけてきます。
おそらをみるのもこれでさいごになるかもしれません。
ぼくはこのよにさいごのあいさつをしました。
みんな、さようなら。

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