絶望の世界∀ −もうひとつの私日記−
第28週
4/16(月) 晴
細江さんは自分の運命も知らずにノコノコと学校にやってきます。
私と目が合うとすぐにそらしたりするのは私のことを意識してるから?
牧原さんに逃げられたけど。貴女は逃がさない。
4/17(火) 晴
ずっと観察してて一つわかったことがあります。
細江さんには友達がいない。田村さんは別のクラスになっちゃったし
板倉さんと牧原さんは見かけないし。かわいそう。
ますます狙いやすいじゃない。
4/18(水) 晴
学校だと何ができるかな。女子校だから裸にしてもあまり効果は無いかも。
でも男の先生はいるか。仲良しな岡部先生にでも見せてやったらどうでしょう。
楽しそう。
4/19(木) 曇
制服をビリビリに引き裂いて燃やして灰を窓から捨てて鞄に貼ってあるプリクラを一枚ずつはがして細江さんの地肌にペタペタ貼り付けて鞄は細かく刻んでトイレに流して靴下を脱がせて口の中に突っ込んでそのままで家に帰れって言えたら素敵だなって思いました。やりたいです。
4/20(金) 曇
腕にキリで穴を開けて髪の毛を一本ずつ抜いては埋め込んでを繰り返してモジャモジャになったところを一気に燃やしたらすごく綺麗な炎が上がるかもしれないと思いました。
それともピアスをペンチで握りつぶして耳と同化させたところをそのままひと思いに引きちぎったら血がドクドク流れて赤い耳たぶみたいになって面白いかもしれません。
4/21(土) 雨
細江さんが一人で寂しく本を読んでたのでビリビリに引き裂いてやりたい衝動にかられました。
そろそろ実行に移そうと思います。じんわり処刑と行きましょう。
武器が必要ね。
4/22(日) 晴
家に使える道具が無いか一日かけて探してました。
お兄ちゃんの部屋のタンスをあさったら使い古したベルトを見つけました。
全部持って家出したのかと思ったら所々に結構残ってたりします。
分厚い英和辞典とか整髪スプレーとか。
使えるかもしれません。
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