絶望世界 もうひとつの私日記

第33週


5/21(月) 晴
下僕は一日中ウロウロしてました。
また田村さんと一緒にいる。人気最下位の奴なんかとつるむなんて許せません。
余計なことで時間潰してないでさっさと板倉嬢を殺しなさいと命令しておきました。
黙って頷いてました。


5/22(火) 雨
能無はまだ見つかりません。牧原さんのように逃げたのでしょうか?
二の舞は防がねばなりません。なんとしても探し出して処刑せねば。
下僕の元気が段々なくなってきてたので久々にムチで叩いて上げました。
馬のように跳ねて元気になりました。


5/23(水) 雨
捜索の進み具合を報告さると「板倉さんの目撃情報があったので真偽を確かめます。」とのことでした。
素晴らしいです。これもムチの効果でしょうか?
次の報告が待ち遠しいです。


5/24(木) 雨
「居場所は特定できました!本人がいるか見に行ってきます。」
と下僕も目を輝かせてました。あと少しです。
待ってなさい能無下女。あなたは牧原さんのように逃がしはしないわ。
私の下僕が、逃がさない。


5/25(金) 晴
下僕はとうとう能無しを見つけたようです。よくやりました。
「本人を確認してきました。でもどうやって殺したらいいんでしょうか。」
ナイフか包丁か、とにかく刃物がいいと助言しておきました。
拳銃は無いし首を絞めるのも抵抗されてしまいそう。
非力な下僕でも刃物なら確実に殺せます。
さぁ処刑してきなさい!


5/26(土) 晴
血の付いたナイフ。狂気に満ちた目。「板倉さんを殺してきました。」
下僕はとうとうやりました。
私は感動のあまり震えました。背筋に電気のような刺激が走り、身体が火照りました。
これ以上ない快感です。今日ばかりは下僕を褒め称えました。
最高の気分です。


5/27(日) 雨
昨日は興奮してあまり眠れませんでした。
今もまだ感動の余韻は残ってます。でもずっと浸ってるわけにはいかない。
この調子でどんどん処刑していきましょう。
これまでくすぶってた分を一気に取り返さないと。
みんな殺しまくりましょう。


第34週