絶望世界 もうひとつの私日記

第4部<断罪回帰編>
第21週



3/4(月) 晴
学校に行きました。
授業を受けました。
それが終わると家に帰りました。
家では何もしませんでした。


3/5(火) 晴
携帯電話は鳴りません。
ちゃんと電源をいれてます。
誰からもかかってきませんでした。


3/6(水) 雨
誰とも会話してません。
学校で話す人はいません。
家では親とも話してません。


3/7(木) 曇
授業はただ座ってるだけ。全て耳を通り抜けます。
家では寝転がってるだけ。テレビも見ません。
審判が下るのはまだでしょうか。


3/8(金) 晴
電話が鳴りました。とうとう来たと思いました。
でも、全く予想してなかった人からでした。
お兄ちゃんです。
今日実家に戻るから学校帰りにでも一緒に夕食食べようって。
久々に会ったので随分遅くまで話し込んでしまいました。
電車はあったけどお兄ちゃんが面倒くさがったのでタクシーで家に帰りました。


3/9(土) 晴
学校の帰り、お兄ちゃんと待ち合わせて買い物をしました。
途中遠藤さんから電話がありました。一緒に遊ぼうって。
断りました。隣にはお兄ちゃんがいたから。
晩御飯はお兄ちゃんが作ってくれました。
料理人として働いてるだけあって、かなりおいしかったです。
おいし過ぎるくらい。


3/10(日) 晴
お兄ちゃんはもうしばらくいるそうです。
店の人に「たまには実家に顔出せ。」と言われて春休みをもらったんだそうです。
お兄ちゃんは外でちゃんと働いてる。それに比べて私は。
現実に戻されていく。


第22週