序章

 ъ( ゚ー^)<いち
 第1週 遭遇
 第2週 調査
 第3週 実体
 第4週 処理

 (゚∀゚)<に
 第5週 新手
 第6週 偽物
 第7週 苦渋
 第8週 白熱

 (;´Д`)<さん

 第9週 驚愕
 第10週 順応
 第11週 疑惑
 第12週 卒倒

 (ρ_;)ノ<し
 第13週 勧告
 第14週 無情
 第15週 審判
 第16週 天使







第14週 「無情」

11月27日 月ようび くもり

村上さんとたくさんおしゃべりしました。
おじさんが先生やってることとかアッキーが学校にきたこととか。
おどろいたりいっしょにわらってくれたりしました。
村上さんもりょこうに行ったおはなしとかしてくれました。
おべんきょうのためにアメリカに行ってたそうです。
やっぱりはなせるひとがいるとたのしいな。
ちょっぴりげんきになりました。


11月28日 火ようび はれ

学校のおはなしをしてるとみんなのことを思い出してしまいます。
あつし君、げんきかな。おじさんもちゃんと先生やってるのかな。
ぼくのことわすれていないかな・・・
おなかのいたみはどんどんひどくなるばかりです。
学校にはまだもどれそうにありません。
はやくもどりたいな。


11月29日 水ようび くもり

村上さんもやさしくしてくれます。でもなんかちがうんです。
村上さんにはふつうにやさしくされるよりもっとたのしいことをしてほしいんです。
おじさんがいたときみたいに。
けどもうそんなことをしてくれるけはいすらありません。
ふつうのかんごふさんです。みんなとかわりません。
さびしいです。


11月30日 木ようび はれ

がっこうにもどりたいな。ボソっともらしてみました。
村上さんはえがおで「すぐになおるから。もうちょっとまってね」とかえしてくれました。
「みんなにあるだけでもいいから」と言うと村上さんは少しおこった顔になりました。
「なおや君。おたのしみはあとにとっておかなきゃダメよ」
ぼくはしぶしぶうなずきました。でもがまんするのはつらいです。
ちょっとだけでもいいのに。


12月1日 金ようび はれ

しゅじゅつはらいしゅうにきまりました。みんなにもおしえてあげたいです。
村上さんに言うと「しつこいのはだめよ」とおこられました。
だけどもししゅじゅつにしっぱいしたら、ぼくはみんながしらないまま・・
とてもふあんになりました。このふあんをわかちあってくれるひとがいません。
ねぇ村上さん。ぼくこわいよ。とってもこわくなってきたよ。
「大丈夫」としかこたえてくれませんでした。


12月2日 土ようび くもり

ぼくはわがままを言いました。
なみだをポロポロこぼしんがら村上さんに言いました。
みんなにあわせて
村上さんはおこらず、やさしくぼくのあたまをなでながらこたえました。
ごめんね。それだけはできないのよ・・・
村上さんんは泣くのをこらえてました。目になみだがうっすらうかんでます。
ぼくはそれいじょうなにもいえませんでした。
なみだだけがこぼれてました。


12月3日 日ようび くもり

村上さんにきかれました。「本当に『めずらしいびょうき』としかきいてない?」
ぼくはうなずきました。そしたら村上さんはかおをふせてむこうをむきました。
どうしたの?ぼくがきてもうしろをむいたままこたえてくれません。
しばらくそのままでいると、ボソリと「かわいそうに・・」って。
ふりかえって・・・とてもかなしそうな目をして・・・村上さんは行ってしまいました。
ひとりのこったぼくは思いました。
もうダメなんだ。




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