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 序章

<腐食編>

第1章 「深淵の蟲」
 第1週 跫音
 第2週 浸食
 第3週 激化
 第4週 天誅

第2章 「孤城の華」
 第5週 遺産
 第6週 歪曲
 第7週 崩壊
 第8週 散花

第3章 「背徳の咎」

 第9週 浮遊
 第10週 煮沸
 第11週 逆転
 第12週 断罪

第4章 「絶望の時」
 第13週 白紙
 第14週 泥濘
 第15週 絶望
 第16週 引導

<虚像編>

第5章 「電脳の渦」
 第17週 輪廻
 第18週 接近
 第19週 衝撃
 第20週 凶行

第6章 「悠久の闇」
 第21週 波紋
 第22週 追跡
 第23週 煽動
 第24週 漆黒

第7章 「虚空の塔」
 第25週 降臨
 第26週 劫火
 第27週 混沌
 第28週 淘汰

第8章 「希望の光」
 第29週 決戦
 第30週 呪縛
 第31週 絶叫
 第32週 昇天














第15週 「絶望」

2月15日(月) 晴れ

奴のマンションを見てきました。あれなら何時でも突入できそうです。とりあえず今日はそれだけで帰りました。
さて、どうやって殺ってやろうか。できるだけ苦しませてあげたい。ナイフで突き刺してやろうか?
なんか考えてるだけで楽しくなってくる。どうせトオルなんて死んだって構わない様な奴なんだろうな。
眼鏡かけてデブでアニオタで臭くてパソコンマニアで・・・・・・・・・・そんな奴に早紀は犯されたのか。
絶対殺す。


2月16日(火) 曇り

ナイフを買ってきました。特に面白い殺し方が思いつかなかったので結局ナイフに落ち着きました。
でも以前映画か何かでナイフで刺す時ねじってやると相当痛いとか言ってたのでこれでいいかもしれません。
誰かに見られない限り問題は無いはずです。トオルと僕は直接面識があるわけじゃありません。
容疑者の中に僕の名が連なることはないでしょう。友人関係を洗ったって僕はでてこない。
だから安心して殺れる。


2月17日(水) 晴れ

なんだかドキドキします。人を殺すのにこんなに緊張するとは思いませんでした。
もし誰かに見られたらどうしよう。やっぱり逃げるしかないか。逃げ切れなかったら?
僕も荒木さんのようになってしまうんでしょうか。それは嫌だ。早紀に会えなくなっちゃうじゃないか。
何の為に殺したのかわからなくなる。あんなクズの命のために僕の人生を棒に振りたくない。
だから、慎重に事を進めないと。本当は今すぐにでも殺しに行きたい。でもそれだと失敗するかもしれない。
ここはこらえて、緊張をほぐしてから。2,3日間をおいて落ち着いたら殺ろう。
焦りは禁物。


2月18日(木) 雨

トオルの確認は当日でいい。どうせパソオタだからすぐにわかる。今は落ち着く事に専念しないと。
それに、見たらその場で殺してしまうかもしれません。あくまで冷静に。感情的になっていはいけません。
当日はまず部屋の確認。そして近くでそれらしき人物が帰ってくるのを待つ。
トオルらしき人物が来たら尾行。奴の家は4階だから階段を上る。その時がチャンスです。
一人になった瞬間、後ろからナイフで刺す。ナイフは刺しっぱなしでそのまま逃亡。これでいこう。
奴が夜に帰ってくるのが理想的だけど、人気がないようなら何時でも殺ってしまおう。
人通りが多いようなら次の日に持ち越せばいい。いくらでも待ってやる。
いよいよです。


2月19日(金) 雨

明日殺そう。もう充分落ち着いた。計画も立てたし、あとは予定通り行動するだけです。
全部終われば早紀は完全に僕のモノになる。もうこれ以上誰にも邪魔はさせません。
そうだ。早紀の目が覚めたら何処かに行こう。早紀さえいれば親も必要ない。早紀となら何処へでも行ける。
逃げてしまおうか。誰もいないところへ。アテはないけど早紀が居るならどんな状況にも耐えられる。
二人だけの世界に旅立とう。夢が広がっていく。僕らの未来は希望でいっぱいなはずです。
明日トオルをキッチリ殺して、早紀の目を覚まして、何処か遠いところへ。
明日は運命の日になる。僕と早紀が新しいスタートから始められるように、儀式を済ませないといけません。
トオル。死ね。


2月20日(土) hml

酷いよ。酷すぎる。そんな事があり得るなんて・・・・!そんなのあっちゃいけない事なのに。
僕は何を?何をしようとした?何を望んでた?トオルを消すこと?そうだよ。それは叶ったじゃないか。
あああああああ。願いは、望みは、目的は達成した。これで、これで良かったはずなのに。良かったのに。
何故?なぜ?ナゼ?何故こんな思いをしなくちゃいけないんだ?僕は、何だったんだ?
今朝早く、僕はナイフを持ってライオンズマンション行った。トオルを待ち伏せするつもりだった。
まず、トオルの部屋番号と正確な場所を確認した。郵便受けで417号室のを確認してみた。
そこで僕は・・・・!ちくしょう。なんでこんな所で奴の名前が出て来るんだよ!そんなことあってたまるかよ!
そこで僕は知ってしまった。信じられない。信じたくない。こんなの信じることなんて出来るわけない。
急いで家に戻りました。信じられないけど、確認しなくちゃいけない。事実を知らなきゃいけない。
家に着いたらすぐに学校の住所録を見ました。奴の住所は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
あああああああああああああああああ!!!書いてある!!「ライオンズマンション417号室」って!!
畜生!畜生!畜生!なんでだよ。なんでトオルがお前なんだよ。なんでなんだよ!!答えろよぉ!!
奥田ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


2月21日(日) 曇り

消えてゆく。僕の信じてた何もかもが。
奥田徹。あいつは僕と早紀を弄んでた。僕たちは踊らされていたんだ。
12月1日。奴は何て言ってた?「今度お前の妹に例の写真見せてやるな。」だって?
なんで知ってたんだ。僕に妹がいることを。僕は学校で家族の話をした事なんて1度もない。
知ってて当たり前だった。奴はこの時既に早紀と付き合ってる。僕だけが何も知らなかった。
早紀。奥田の何が良かったんだ。あいつは荒木さんを犯したり、僕をいじめたりする最低野郎なのに。
そんなゴミ野郎に早紀は・・・・・・・・・・・・・・僕は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そうか。そういうことだったのか。全部逆だったんだ。ずっと疑問に思ってたけど今なら理解できる。
「奥田は何故僕をいじめるようになった?」
答えは簡単だ。僕は、早紀の兄だからいじめられたんだ。早紀の兄だから、目を付けられた。
奴はクズなんだから、誰かをいじめる理由なんてそんな事で良かったんだ。
畜生。



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