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 序章

<腐食編>

第1章 「深淵の蟲」
 第1週 跫音
 第2週 浸食
 第3週 激化
 第4週 天誅

第2章 「孤城の華」
 第5週 遺産
 第6週 歪曲
 第7週 崩壊
 第8週 散花

第3章 「背徳の咎」

 第9週 浮遊
 第10週 煮沸
 第11週 逆転
 第12週 断罪

第4章 「絶望の時」
 第13週 白紙
 第14週 泥濘
 第15週 絶望
 第16週 引導

<虚像編>

第5章 「電脳の渦」
 第17週 輪廻
 第18週 接近
 第19週 衝撃
 第20週 凶行

第6章 「悠久の闇」
 第21週 波紋
 第22週 追跡
 第23週 煽動
 第24週 漆黒

第7章 「虚空の塔」
 第25週 降臨
 第26週 劫火
 第27週 混沌
 第28週 淘汰

第8章 「希望の光」
 第29週 決戦
 第30週 呪縛
 第31週 絶叫
 第32週 昇天














第18週 「接近」

3月8日(月) 曇り

今日の話題は「いじめ」についてでした。「三木」君もいじめられっ子らしいです。
僕は思わず熱く語ってしまいました。勿論僕自身がいじめにあったとは言いませんでした。
知り合いがこんなイジメにあってたよ、という感じで間接的に話しておきました。
「タケシ」さんも熱く語ってます。「タケシ」さんの高校にもイジメはあるそうです。
僕がいじめられてた頃の光景なんかもう思い出せません。記憶の彼方に封印してしまったんでしょう。
ここでは僕はいじめられない。今の僕にとっていじめは語るモノで、体験するモノじゃなくなった。
いじめ、バイバイ。


3月9日(火) 雪

今日のチャットも昨日の続きでいじめ問題について語り合いました。
「タケシ」さんに「sakkyはいじめられてない?」と聞かれた時はとまどってしまいました。
少し考えた後、「私はいじめられてないよ。」と答えました。
sakkyはいじめとは無縁の世界に生きてなきゃダメだ。そんな汚い世界なんか知らなくていい。
「三木」君に「イジメはつらいよね。でも頑張って!私達がついてるから!」と言って励ましてあげました。
とても清々しい気分になりました。


3月10日(水) 雨

昨日のsakkyの発言がみんなに気に入られたようです。「三木」君からかなりお礼を言われました。
「タケシ」さんなんか「sakkyがいじめられたら俺守ってあげるよ!」と言ってくれました。
「えんどう」改め「えんどうまめ」さんも「僕だってsakkyの為なら何だってするよ!」と言ってくれます。
「TOMO」さんまで「私も助けてあげるからね!」って言ってくれました。とても嬉しいです。
ここはみんないい人ばかりです。仲間ってこんなに素晴らしいモノだとは思いませんでした。
ずっとこのままでいられるかな。


3月11日(木) 曇り

今日のチャットの話題は昨日からの流れをついで「仲間」についてでした。
「そうだ!」と突然「タケシ」さんが言いました。「みんなの親睦を深めるためにオフ会をしよう!」
マズイ。それはダメ。それだけは避けなきゃ。そんなことしたら僕は、sakkyは・・・・・・・・・・・・。
「えんどうまめ」さんが「いいねぇ!僕もみんなに会いたいよ!」と言ってます。
「渚」さんも「あ、それイイ考え!私もみんなと会いたーい!」とか言ってる。
「TOMO」さんは「やろうやろう!でも私最近忙しいから行けるか不安・・・・・・」なんて言ってます。
どうしよう。どうしたらいいんだろう。反対しなきゃ。でも何て言えばいい?反対する理由は?
僕が答え損ねてると、「三木」君が素晴らしい意見を言ってくれました。
「それは・・・・・やめた方がいいんじゃないでしょうか?」と「三木」君。
「ネットって、お互い顔が見えないから仲良くできるんじゃないでしょうか?」・・・・・・その通りだよ「三木」君!
「うん。sakkyもそう思う。私、自分の容姿とか自信無いの・・・・・。会っちゃうとsakkyのイメージ崩れちゃうよぉ。」
なんとかこの場は凌ぎました。


3月12日(金) 晴れ

オフ会ネタがまだ続いてます。sakkyと「三木」君が拒否してるため話がなかなか進みませんでした。
結局今回は延期、という事になりました。「渚」さんが「私容姿には自信あるんだけどなぁ。」と愚痴ってます。
オフ会話が落ち着いたところで、突然「タケシ」さんからICQでメッセージが届きました。
「オフ会できなくて残念だよー。sakkyに会いたかったのにな。」・・・・・・・・・・・そんなこと言われても。
「本当にごめんなさい。でもやっぱりみんなとは会えない。会うのが怖いの。」と返しておきました。
「みんなで会うのは怖い・・・・か。じゃあ二人で会うのは?」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?
「二人で?」「うん。俺とsakky二人だけで。俺はsakkyがどんな娘でも絶対イメージを変えない。だから、ね?」
マズイマズイマズイ!これじゃ断れないじゃないか!どうする?「それでもイヤ」とでも言っておくか?
ああ、でもそこまで言うとsakkyはただの頑固者になっちゃうじゃないか。嫌われる!ここに居づらくなる!
「詳しい話は明日にしよう。じゃ、考えといてね!」爽やかに去る「タケシ」さん。
「おやすみなさい。」と挨拶を交わしてネットを閉じました。さて、僕はどうするべきなんだ?
考えないと。


3月13日(土) 曇り

いくら考えても答えが出ない。でも、やっぱり会うべきじゃないのかな?
ネットに繋ぐとすぐ「タケシ」さんから「昨日の件、考えといてくれた?」とメッセージが入りました。
「ごめんね。まだ考え中なの。」・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず、今は保留。これでいいだろう。
「sakky。俺、今すぐにでも会いたいんだよ。」・・・・・・・・・・「すぐになんて、心の準備ができないよぅ。」
「じゃ、来週の金曜日。もう学校行ってないでしょ?それまでに心の準備しといてよ。頼むよ!」
来週の金曜日。確かに普通なら早紀は春休み中に当たる。僕自身もあれ以来学校なんて行ってない。
「なんか強引だよぉ。」・・・・・・・・・・・「強引でも構わない。sakky、俺を信じてくれよ!」
こいつ、本気だ。


3月14日(日) 晴れ

無視するのが一番良いのは分かってる。でもそれだと「希望の世界」に居続ける事が出来ない。
ICQでは無視しといてチャットで愛想良く、なんて器用な真似なんかできるわけない。
いっそのことチャットでも無視してしまおうか?・・・・・・そんなの楽しくない。みんなとの会話が楽しいんだから。
せっかく手に入れた楽しさを放棄するのは嫌だ。何か良い方法はないのかな。
今日もまた催促のメーッセージが来ました。sakkyは相変わらず「まだ考え中」と答えてます。
来週の金曜日までには答えを出さなきゃいけない。誰かに相談したい。でも相談できる相手なんかいない。
誰か。



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